December 22, 2009
『日本辺境論』 by 内田 樹
日本辺境論 (新潮新書)
posted with amazlet at 09.12.22
内田 樹
新潮社
2009年11年20日
740円+税
売り上げランキング: 15
新潮社
2009年11年20日
740円+税
売り上げランキング: 15
| 本書は「自虐的」日本人論である。 しかし、その論ずるとことは「お見事、その通り、正鵠を得ている」とうなづくばかりだ。 |
著者は、<他国との比較を通じてしか自国のめざす国家像を描けない。国家戦略を語れない。そのような種類の主題について考えようとすると自動的に思考停止に陥ってしまう。これが日本人のきわだった国民性格です。P37>と指摘している。
| 「日本は島国だから」という表現が以前はよく使われたが、最近はあまり聞かれなくなった。いくら飛行機が飛び交って世界が狭くなっても、日本を脱出するには海を越えなくてはならないということを忘れがちだ。日本が辺境の地にあることを、以前の日本人は今より頻繁に意識したはずである。 |
<日本人が国際社会で侮られているというのが本当だとしたら(政治家やメディアはそう言います)、その理由は軍事力が乏しいことでも、金がないことでも、英語ができないことでもありません。そうではなくて、自分がどうしてこのようなものになり、これからどうしたいのかを「自分の言葉」で言うことができないからです。国民ひとりひとりが、国家について国民について、持ち重りのする、厚みや奥行きのある「自分の意見」を持っていないからです。P122>
情けないことだが、まったくその通りだと賛同せざるをえない。
| 政権が民主党にかわり、来年には日米安保条約が50年を向かえるというのに、米軍の沖縄駐留問題に方向性が見えないのは、相当異常なことだと思う。安保体制に寄りかかっていることに、いつの間にか違和感がなくなり、そういう国のあり方に異議を唱える人たちがごく少数なのは、不思議でならない。それが「辺境人」の習性のせいということなら、至極納得がいく。 |
| このような自虐的日本論をベストセラーとして受け入れているのは、辺境人の自主性のなさ、あるいは寛大さであると思う。 辺境人にとして、まったく気張る必要がないと決め込めば、それはそれで大層お気楽にふるまえるということだ。 |
December 14, 2009
『グルメの嘘』 by 友里征耶
グルメの嘘 (新潮新書)著者:友里 征耶
販売元:新潮社
発売日:2009-11
おすすめ度:
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雑誌や本の飲食店を紹介する記事には、歯の浮くような誉め言葉が並んでいるのが常である。その理由は、店の欠点が書かれた本や雑誌は売れないからだ。 テレビも同じだ。出演者が不味そうに食べたり、「旨くない」と評価したりするグルメ番組は、番組として成り立たない。 こうして「批評」のまったくないグルメの世界が形作られている。 |
著者は飲食店を覆面取材し、辛口の評価をブログに載せ雑誌や本に書いている。著者は業界内で恐れられあるいは目の敵にされているライターである。
本書は、今の日本のグルメ界を切って切って切りまくる、超辛口のグルメ論である。
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第一章 痩せこけた日本のフード・ジャーナリズム 第二章 グルメ界の罪と罰 第三章 飲食店業界の常識・非常識 第四章 悪いのは店ばかりじゃない 第五章 日本に根付かない、ミシュラン・ガイド 第六章 ならば、良い店の条件とは? |
美味しいとしか書かないフード・ライターを、著者は「ヨイショ・ライター」と呼ぶ。グルメの世界は、この「ヨイショ・ライター」でもっている世界だ。
雑誌に連載コラムを持つグルメ界の大御所を批判している。「実名訪問」つまり、大御所は「私はこういうものです」と前もってあるいは店に入ると、名乗るわけだ。店側は一番いい部屋を用意し、素材をえりすぐり、調理は手を抜かずにもてなす。さらに「御代は結構です」ということになる。こうなれば、大御所の書く文章はその店の賛美以外にありえないわけだ。
料理人の半生を書いた本が出版されているが、それに対して著者は次のように切る。
<料理人の人気に寄生して、本の印税を稼ぎたいと目論むライターと、目立ちたがり屋の料理人、双方の利害が一致した結果が「サクセス料理ストーリー本」の出版であります。P39>
ヨイショ・ライターは、エピソードをでっち上げ、あるいは誇大に膨らませ、料理人を努力の人や天才などと褒め称えるのだ。
著者が訴え続けている「性格の悪い料理人の店に美味いものなし」とはどのような論拠なのだろう。
<自分の儲けに奔るか(客単価に比べて質を落とす。料理を簡略する。量を減らす)、客に還元するか(利益を重用視せず、質や調理のレベルを上げる)で、料理はまったく別のものになるのです。
客を主役に考えるか、自分中心に店運営を考えるか―。P70>
つまり、儲け主義に奔るのが「性格が悪い」料理人で、そういう店は美味しくないということである。
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グルメ関連ブログについても、手厳しい。 <「一億総料理評論家の時代」とでも言うのでしょうか、ネットの普及によりブログ人口が増えることによって、料理店訪問のブログが数え切れないほどあります。・・・・・・これらの氾濫するブロガーの一番の問題点は、賞賛するだけで、まったく「検証」や「疑問」を書き綴っていないところであります。P152> 身につまされる指摘だが、店の悪口はなかなか書けない。正直に悪く書くと、店からも常連客からもクレームがくる。 ブロガーは切磋琢磨して、批判と受け取られない程度に問題点をそれとなく指摘する文章力を身につけるのがいい。 |
ミシュラン・ガイドについて、著者はそもそも調査員の選別に問題があると指摘している。
<ミシュラン・サイドは調査員の採用条件として、ホテルや飲食店での10年以上のサービス経験を挙げてます。・・・・・・「10年以上あまり外食をしていなかった」といういことの裏返しであります。P163>
この職業は、どの国でも労働条件が厳しく、拘束時間が長く報酬麺で恵まれていない。外食の機会が時間的にも、金銭面でも制限されると指摘する。つまり外食の回数の少ない調査員の評価など当てにならないというわけだ。
| グルメの世界にけんかを売る、ハードな内容です。要は、グルメを語るなら顔を洗って出直せってところでしょうか。 |
February 04, 2007
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February 01, 2007
Amazonポイント制導入
アマゾンジャパンは2月1日午前8時15分から、「Amazon.co.jp」での商品購入に対してポイントが貯まり、1ポイント1円として決済に利用できるサービス「Amazonポイント」を開始しました。
海外のAmazonにはポイント制はなく、日本独自のサービスだそうです。 続きを読む
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